目次
LINE公式アカウントの運用っていろいろな形があるっていう話
LINE公式アカウントを開設したものの、
「結局どう運用すればいいの?」
「他の企業や店舗はどう使ってる?」
という相談が本当に多いです。
実はLINE公式の運用は業種ごとにバラバラではなく、
大きく12の“型(パターン)”に分類してみました。
型を知ると、
- 自分がどこにいるのか
- 次に何をすべきか
- どの機能を使うべきか
- どこまでやれば十分か
が一気に見えるようになります。
ここでは実務の現場で頻出する「使われている順」の12型を、
本音でわかりやすく解説します。
1位:連絡ツール型(メール代わり)
最も多い運用がコレ。
● こんな状態
- お客さんから連絡が来る → 返信する
- 発信はほとんどしない
- 規模問わずほぼすべての業種に存在
● メリット
- 導入しやすい
- 電話より楽
- DMより開封率が高い
● デメリット
- LINE公式の“恩恵”がほとんど使えていない
- 業務負担が返って増えることも
2位:情報置き場型(ホームページ代わり)
連絡ツール型から少し進化。
● こんな状態
- 営業日、メニュー、価格、リンクを掲載
- リッチメニューに情報を集約
- ユーザー自身が見に行く前提
● よくある悩み
- 「情報を載せても同じ問い合わせが来る」
- 「更新の手間ばかり増える」
3位:クーポン型(集客依存)
LINE友だち=クーポンもらえる場所。
● 多い業種
- 飲食
- 美容
- 小売(アパレル)
● 特徴
- 初回クーポン配布
- 来店時提示で割引
- “LINE=財布の中のクーポン” という認識
4位:予約管理型(業務効率)
予約が命の業種で最も自然な運用。
● 多い業種
- 美容院
- 整体
- パーソナルジム
- エステ
● 特徴
- 予約受付
- キャンセル
- リマインド
- 業務効率化が中心
5位:リピーター育成型
ファンビジネスに強い。
● 多い業種
- ハンドメイド作家
- カードショップ
- 小売店
- 同人系クリエイター
● 特徴
- 新作案内
- イベント告知
- 限定情報
- お得情報とは違い“関係性”重視
6位:SNS通知ハブ型
実は増えている運用。
● 多い業種
- YouTuber
- Instagramクリエイター
- VTuber
- ライブ配信者
● 特徴
- LINEは“通知専用の別レーン”
- SNSより開封率が高い
- 新着情報の配信に最適
7位:自動化型(拡張ツール導入)
ようやくここで拡張ツールが登場。
● 特徴
- Lステップやエルメを導入
- ステップ配信
- タグ管理
- 予約・決済の自動化
● 現場での実態
全体の2〜3割しか届かない。
「できるけど使いこなせない」が普通。
8位:フィルタリング型(無形商品・先生業)
単価が高いビジネスに強い。
● 多い業種
- コーチング
- 占い
- 個人コンサル
- 講師業
- Zoomセッション
● 特徴
- LINE=入口+ヒアリング
- 最終案内や決済は外部
- 人ベースのサービスに特化
9位:コミュニティ導線型
コンテンツビジネス寄りの型。
● 多い業種
- オンラインサロン
- 学習系インフルエンサー
- 情報発信系
● 特徴
- LINE → 無料コミュ → 有料コミュの昇格
- ステップ配信との相性が良い
10位:アナログ→デジタル移行型(電話→LINE)
地域密着・年配向けに多い。
● 特徴
- 電話での予約をLINEへ移行
- 紙DM → LINE配信へ
- デジタル移行自体が目的
11位:アプリ代替型(擬似アプリ)
大手企業・チェーン店の運用。
● 特徴
- メニュー
- 店舗検索
- ポイント
- プッシュ通知
“アプリ開発の代わりにLINEを使う”。
12位:EC・D2C型(売上最大化)
D2Cブランドが使う高度運用。
● 特徴
- カート放置通知
- セール開始通知
- 個別レコメンド
- 広告連動で売上最大化
全体で見ると利用者は少数だが、
もっともROIが高いのはここ。
■ まとめ:あなたのLINEはどの型?
LINE公式アカウントは“なんとなく運用”すると迷走しますが、
型で整理すると一気に本質が見える。
あなたが今どの型にいるのか、
そして次に進むべき型はどれなのか。
- 手動返信のまま止まるのか
- 情報置き場で終わるのか
- 自動化に踏み込むのか
- フィルタリング特化へ行くのか
- リピート資産を育てるのか
- SNS通知のハブにするのか
型を理解すれば、
“無駄な機能に溺れないLINE運用”ができるようになります。

