【初心者向け】LINE公式アカウント開設前に知っておくべき7つのポイント

LINE公式アカウントを運用したいと思っても、「何から始めればいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、初心者の方がスムーズに取り組めるよう、運用の重要ポイントを7つに絞ってわかりやすく解説します。

読み終える頃には、運用のイメージがきっと明確になるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。

目次

ポイント①:LINE公式アカウントの基本とメリットを理解する

LINE公式アカウントは、企業や店舗が顧客とコミュニケーションを取るためのビジネス向けアカウントです。

個人LINEとは異なり、不特定多数の顧客への情報発信が可能になります。

LINE公式アカウントと個人LINEとの違い

LINE個人アカウント家族や友人との連絡がメイン。
LINE公式アカウント企業や店舗が利用。不特定多数の顧客へ情報発信が目的。

主な4つのメリット

メリット①:幅広いユーザーに届く

LINEは、日本国内で圧倒的に利用されているプラットフォームです。
ユーザーは月間9,700万人以上と、日本の人口の約8割にのぼります。
利用者の年齢層は幅広く、30代以上が全体の8割を占め、60歳以上も25%と高い利用率を示しています。
偏りが少ないため、様々な顧客層にアプローチできる媒体と言えます。

メリット②:高い情報発信力

ユーザーは日常的にLINEをチェックしているため、メッセージの開封率は非常に高い水準にあります
一般的なメールマガジンと比べても約60%高く、情報を迅速かつ確実に届けることができます。
さらにリアルタイムで通知が届くため、タイムリーな発信が可能です。

メリット③:スムーズな顧客対応

1対1チャットで個別対応ができるため、顧客は気軽に質問・相談が可能です。
それにより、満足度向上につながり、さらに親しみやすい関係性を築けます。

メリット④:リピーター獲得に貢献

クーポン配布ができるほか、ショップカード機能も利用できます。
それにより、再来店や継続購買を促します。
また、ユーザーの属性や反応を分析できるため、効果的なアプローチを検討可能です。

ポイント②:料金プランと開始方法を把握する

LINE公式アカウントは無料からスタート可能です。2025年2月時点で3つのプランがあります。

LINE公式アカウントの料金プラン

2025年2月時点で3つのプランがあります。

スクロールできます
プラン名月額固定費(税別)無料メッセージ数(月)追加メッセージ料金(税別)
コミュニケーションプラン0円200通追加不可
ライトプラン5,000円5,000通追加不可
スタンダードプラン15,000円30,000通~3円/通※
※追加メッセージ料金は、配信数で変動します。

まずは コミュニケーションプラン(無料) から始めてみましょう。

基本的な機能を使いながら、操作感や使い勝手を確認できます。

友だちの数や配信頻度が増えると、無料メッセージ数を超える場合があります。
その際は、有料プランへの切り替えを検討するのがおすすめです。

ポイント③:活用できる主要機能を知っておく

LINE公式アカウントには多くの機能があります。
ビジネスに役立つ機能をご紹介します。

メッセージ配信

できること

  • テキスト、画像、動画の配信
  • クーポン、リッチメッセージ(画像とテキストをセットで配信するメッセージ)の配信
  • 友だち全員に一斉で配信&属性で絞り込むことも可能

活用例:新商品、キャンペーン告知

チャット

友だちからのメッセージに返信できます。
個別に対応が可能です。

活用例: 問い合わせ対応、予約受付

リッチメニュー

リッチメニューとは、トーク画面下部に固定で表示されるメニューのことです。最大6つの導線を設置できます。

※拡張ツールを使用することで6つ以上の設定が可能になります。

活用例: 「ご予約」「クーポン」への誘導

ショップカード

デジタルポイントカードです。
紙カードが不要になり、管理が簡単です。

活用例: 来店や購入でポイントを付与し、リピート来店を促進します。

クーポン

友だち限定で特典を配布できます。
割引やプレゼントに使えます。

活用例: 来店促進、友だち追加のインセンティブ。

LINEコール(通話)

ユーザーが無料で電話をかけられます。

活用例: 緊急の相談や予約変更。

分析

開封率・友だち数・ブロック数といったデータを確認できます。
これにより運用状況を把握でき、効果的なメッセージ内容や最適な配信タイミングを検討することが可能です。

外部サービス連携

他社システムと連携し、機能拡張が可能です。

活用例: 予約システム、ECショップ開設

ポイント④:運用の目的・ターゲット・KPIを明確にする

開設前の戦略設計が成功の鍵です。以下の3つを必ず明確にしましょう

④-1.運用の目的を明確化

「LINE公式アカウントで何を達成したいか」を設定します。具体的に定めましょう。

  • 新規顧客獲得
  • リピーター増加
  • ブランド認知向上
  • 顧客体験向上。
  • 業務効率化など

④-2.ターゲット顧客の明確化

誰に届けたいかを明確にします。

  • 年齢、性別、居住地などを設定します。
  • 詳細なペルソナを作りましょう。

明確化することで、顧客のニーズを深く理解できます。

④-3.KPI(重要業績評価指標)設定

KPIとは目的達成度を測る指標です。

  • 友だち登録数
  • LINE経由売上数
  • クーポン利用数など

これらの指標をKPIとして設定することで、運用効果を可視化できます。
その結果、今後の改善につなげることが可能です。

さらに、運用体制の整備(担当者・対応頻度・トンマナの統一)、競合アカウントの調査、炎上対策・運用ルールの制定も準備しておきましょう。

ポイント⑤:友だちを増やす施策とブロック対策を考える

LINE公式アカウントでは、メッセージを届けられるのは「友だち登録してくれた人」のみです。
そのため、まずは友だちを増やすことが重要です。 また、ブロックされない運用も効果を出すための大切なポイントとなります。

友だちを増やす工夫

次の点を工夫し、友だち登録を促しましょう。

QRコードやURLの掲示

QRコードやURLを積極的に掲示しましょう。
店舗の入口、レジ横、チラシなどに設置します。
ウェブサイトやSNSでも告知します。

友だち追加の特典を用意する

友だち追加特典を用意します。
「〇%OFFクーポン」などが良いでしょう。
登録メリットを明確にすることで、友だち追加のハードルが下がります。

ブロックされないための秘訣

次の4つの点に気を付けると、ブロックを防ぐことができます。

質の高い情報配信

LINE公式アカウントでは、ユーザーにとって有益で興味深い情報を届けることが大切です。
宣伝ばかりではブロックの原因になりやすいため、避けるようにしましょう。

配信例

  • 商品の豆知識
  • 業界のちょっとしたミニ情報
  • HowTo記事

「宣伝以上の価値」を提供することが、長くつながり続けてもらうためのポイントです。

適切な配信頻度とタイミング

配信しすぎると煩わしく感じられ、ブロックにつながります。

月2〜4回程度が適切です。

多くても週1回に留めましょう。また、配信時間はユーザーがチェックしやすい時間帯を狙いましょう。

セグメント配信の活用

セグメント配信を活用します。
友だち全員に同じ内容を送るのではなく、

年齢・性別・地域・興味関心・行動履歴などでグループを分け(=セグメント)

それぞれに合った内容を配信する方法のことをセグメント配信と言います。
それにより、関係のある情報だけ届けることができるのでブロック率を下げられます。

プッシュ通知OFFへの誘導

配信が多いと感じるユーザーには、プッシュ通知OFFを案内しましょう。

ポイント⑥:アカウントの種類と重要な注意点を確認する

LINE公式アカウントには2種類あります。

アカウントの種類

アカウントの種類審査広告効果
未認証アカウント不要
認証済アカウント必要

未認証アカウントは審査不要で、すぐに始められます。しかし、LINEアプリ内検索には表示されにくいため認知度のUPには期待できません。

認証済アカウントは、LINEヤフー株式会社の審査を通過した公式アカウントを指します。検索結果にも表示されやすく、友だち追加広告も利用可能です。青いバッジも付与されるため、信頼性や集客効果が高まります。

本格運用には認証済アカウントがおすすめです。

ただし、審査には時間がかかるため、急ぎなら未認証から始めましょう。後から認証申請も可能です。

その他の重要な注意点

認証済アカウント名の変更は不可

認証済アカウント名は原則変更できません。申請前に慎重に検討しましょう。

メッセージの取り消し・削除は不可

配信済メッセージは取り消し・削除不可です。必ずテスト配信で確認をし、誤情報や不適切内容を防ぎましょう。

メッセージ履歴の保存期間

メッセージ履歴には保存期間があります。テキストは1年、画像は2週間、ファイルは1週間です。重要なデータは保存しておきましょう。

アカウント停止(BAN)のリスク

利用規約違反でアカウント停止(BAN)リスクがあります。予告なく停止され、顧客データはすべて消失します。日頃からルールを守りましょう。2アカウント並行運用も対策の一つです。

ポイント⑦:PDCAサイクルで継続的に改善する前提で始める

LINE公式アカウントは開設で終わりではありません。 高い効果を得るには、PDCAサイクルが重要であり、継続的な運用改善が必要です。

分析機能で現状把握

管理画面でデータを確認します。

  • 友だち登録数の推移
  • メッセージの開封率・クリック率
  • ブロック数や友だちの属性情報
  • クーポンごとの利用数など

これらのデータを定期的に確認し、現状を正確に把握しましょう。

結果に基づき改善策を実行

分析結果から改善策を考えます。

  • 良い反応のメッセージは何か。
  • 配信頻度や時間帯は適切か。
  • どのキャンペーンが効果的か

問題点が見つかったら、具体的な改善策を実行しましょう。

開封率が低い場合は、タイトルを工夫したり、 配信時間を変更したりするのも良いでしょう。
クーポン利用率が低いなら、特典内容を見直します。

このようにPDCAサイクルを繰り返すことで、 ユーザーと企業、双方に有益な運営が実現します。
集客効果を最大化できるでしょう。

まとめ

LINE公式アカウントは、ビジネスにとって強力なツールです。
無料から始められ、多くの機能を活用できます。

大切なのは、目的やターゲットを明確にし、戦略的に運用すること
最初から完璧を目指す必要はなく、分析と改善を繰り返すことで、より効果的な活用方法が見えてきます。

この記事が、あなたの集客に向けた第一歩となれば幸いです。

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総合評価
( 5 )
メリット
  • 操作が圧倒的にわかりやすい
  • リッチメニューの出し分けや反応分析がしやすい
  • 外部ツール連携がしやすい
  • 運用コストが比較的抑えやすい
デメリット
  • サービス内での決済連携はやや弱い

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