自動応答とあいさつメッセージの設定方法|活用事例とテンプレート付き

LINE公式アカウントの運用は、自動応答とあいさつメッセージの活用で大きく変わります。

これらは、顧客対応をスムーズにする機能です。 ユーザーエンゲージメントも高められるため、重要な機能と言えるでしょう。
今回は、それぞれの特徴をご紹介します。設定のコツや活用事例も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

あいさつメッセージとは?

あいさつメッセージは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際に自動で送られる最初のメッセージです。
ブロック解除時にも送信されます。

あいさつメッセージの基本

最初のメッセージは、アカウントの第一印象を決めます。。
友だち追加直後に届くため、ユーザーに確認されやすい特徴があります。

主なメリット

  • 無料で配信ができる:従量課金の通数対象外でコストがかかりません。
  • 最大3つの吹き出し:通常より多くの情報をまとめて届けられます。
  • 豊富なコンテンツ:テキスト、スタンプ、写真に加え、クーポンやリッチメッセージも利用可能です。

あいさつメッセージ設定の7つコツ

効果的なメッセージにするためのコツがあります。

「友だちの表示名」を入れましょう。

「{Nickname}」を挿入すると、親近感が湧きます。
「さん」などの敬称を追加するとより丁寧です。

簡潔な文章を心がけてください。

長文は避け、要点をまとめましょう。

③改行や絵文字を上手に使います。

LINEはスマホで閲覧されます。
読みやすく、親しみやすい雰囲気にしましょう。
長文テキストだけは避けましょう。

④アカウントの雰囲気を伝えましょう。

親しみやすい文章がLINEに合います。

⑤今後の配信内容を案内しましょう。

ユーザーの期待感を高め、ブロック率が下がります。

⑥お得なクーポンをプレゼントしましょう。

友だち追加のお礼にクーポンは定番です。 リピート利用のきっかけになります。

⑦通知オフの案内も親切です。

配信が多い場合は、ユーザーへの配慮を示せます。 ブロック防止にもつながります。

あいさつメッセージの設定方法

PC版とスマホアプリ版で設定できます。

PC版での設定手順

STEP
「LINE Official Account Manager」にログインします。
STEP
メニューから「応答メッセージ」を選び、「作成」をクリックします。

新規作成画面に移動します。

STEP
タイトルを入力します。

これは管理用で、友だちには見えません。

STEP
ステータスのオン/オフを設定します。
STEP
配信スケジュールを必要に応じて設定します。

設定期間内のみ配信されます。

STEP
「はじめて友だち追加されたときにのみ送信」にチェックを入れます。

これでブロック解除時の再送を防げます。

STEP
メッセージ内容を入力します。

アイコンをクリックして作成します。 テキスト、スタンプ、写真などが選べます。

STEP
「+追加」ボタンで吹き出しを増やします。

最大5つまで設定可能です。 選択した形式は切り替えできません。

STEP
テンプレートの利用も可能です。

4パターン用意されています。

STEP
「変更を保存」または「保存」をクリックし完了です。

スマホアプリ版での設定手順

STEP
ホーム画面から「あいさつメッセージ」をタップします。

編集画面に移動します。

STEP
メッセージを入力し、「+追加」をタップします。

クーポンやリッチメッセージを選べます。

STEP
「はじめて友だち追加されたときにのみ送信」をオンにします。

再送防止に役立ちます。

STEP
「保存」をタップして完了です。

あいさつメッセージをオフにするには

「設定」>「応答設定」>「あいさつメッセージ」と進み、「オフ」にしてください。

あいさつメッセージの活用事例とテンプレート

具体的な例文を参考にすると、スムーズに作成できます。
LINE公式アカウントにはテンプレートも用意されています。

友だち追加(初期設定)の例文

【友だちの表示名】さん、はじめまして!【アカウント名】です。
友だち追加ありがとうございます。 このアカウントでは、最新情報を定期的に配信していきます。
どうぞお楽しみに。

クーポンを配信するアカウントの例文

【友だちの表示名】さん、はじめまして!【アカウント名】です。
友だち追加ありがとうございます。
今日友だちになってくれた【友だちの表示名】さんには、お礼としてクーポンをプレゼントします。
このアカウントでは、最新情報やおトクな情報を定期的に配信していきます。
LINE公式アカウントならではの限定クーポンが届くかもしれません。
次回の配信もお楽しみに。

チャットで予約を受け付けるアカウントの例文

【友だちの表示名】さん、はじめまして!【アカウント名】です。
友だち追加ありがとうございます。
このトークルームから予約を受け付けています。
以下の内容を入力してメッセージを送ってください。
① お名前 ② ご希望のお時間 ③ ご希望のメニュー/コース。
メッセージを確認して担当者から順次返信します。
返信いただいた内容は他のお客さまには公開されません。
メニューの内容や予約について不明点がありましたら、お気軽にご連絡ください。

チャットでお問い合わせを受け付けるアカウントの例文

【友だちの表示名】さん、はじめまして!【アカウント名】です。
友だち追加ありがとうございます。
このトークルームでお問い合わせを受け付けています。
気になることがあれば、気軽に話しかけてくださいね。
メッセージを確認して担当者から順次返信します。
返信いただいた内容は他のお客さまには公開されません。
お客さまからのメッセージをお待ちしております。

業界別のあいさつ文作成時のポイント

飲食店

  • 季節のおすすめメニューや限定イベント情報を案内します。
  • LINE友だち限定クーポンも良いでしょう。
  • リッチメニューからの予約も促しましょう。

アパレル

  • 今後の配信内容、通知オフの案内が有効です。
  • 初回限定ポイントや公式アプリへの誘導も良いでしょう。

美容/サロン

  • お得なクーポン、ヘアケアコラムを届けます。
  • カットモデル募集の案内もできます。
  • 予約はリッチメニューからできる旨も伝えます。

人材業界

  • 最新の求人情報やキャリアアドバイスを訴求します。
  • LINE友だち限定の無料キャリア相談会も有効です。

不動産業界

  • 新着物件情報やお得なキャンペーンを案内します。
  • LINE友だち限定の内見予約も促せます。

教育・塾業界

  • 無料体験コースやイベント情報を伝えます。
  • 家族や友人の紹介特典も良いでしょう。

フィットネスジム

  • ダイエットや運動不足解消プログラムを紹介します。
  • 無料体験への申し込みを促しましょう。

自動応答メッセージとは?

自動応答メッセージは、友だちからのメッセージに自動で返信する機能です。
顧客対応を自動化し、業務効率を大幅に向上させます。

具体的な3つのメリットがあります。

  • 人件費を抑えられます。
    簡単な問い合わせ対応を自動化できます。 人件費の削減につながります。
  • 配信コストも無料です。
    配信数としてカウントされません。 コストをかけずに顧客対応ができます。
  • 即時レスポンスが可能です。
    24時間365日、いつでも迅速に対応できます。 ユーザーを待たせることなく、顧客満足度の向上につながります。

自動応答メッセージの基本

主に2つのタイプがあります。

キーワード応答

事前に設定したキーワードと完全に一致するメッセージに返信します。

例:「営業時間」というキーワードに営業時間を返答します。
キーワードは最大30文字です。
1つのメッセージに最大51個設定できます。

一律応答

友だちから届いたすべてのメッセージに自動で返信します
営業時間外の問い合わせなどに便利です。
複数の応答を登録すると、メッセージがランダムに送られます。

「AI応答メッセージ」は機能提供が終了しました。 終了日は2023年11月29日です。

自動応答メッセージ利用の3つのポイント

効果的な利用のためのポイントです。

キーワード応答は「完全一致」が重要です。

設定キーワードとメッセージが一致しないと反応しません。
「営業時間」「営業時間は?」「何時から営業」など、想定される複数のキーワードを設定しましょう

チャットとの併用には注意が必要です。

同じ時間帯で併用する場合、まず応答メッセージが反応します。
必要に応じてチャットに切り替えられます。

時間帯で使い分けるのも便利です。

営業時間内はチャットで個別対応します。 営業時間外は応答メッセージで自動返信できます。

自動応答メッセージの設定方法

設定手順を解説します。

応答設定(PC版・スマホアプリ版共通)

STEP
LINE Official Account Managerにログインし、「設定」をクリック(タップ)します。
STEP
左サイドメニューの「応答設定」をクリック(スマホアプリ版では「応答」をタップ)します。
STEP
「応答モード」を「チャット」に切り替えます。
STEP
応答時間をオンにし、「応答時間の設定」をクリックして、応答できる時間帯を設定します。
STEP
応答時間内と応答時間外の応答方法を設定します。

チャットを有効にする場合、「チャット」をオンにし「手動チャット+応答メッセージ」を選びます。
チャットを使わず応答メッセージのみの場合、「チャット」をオフにし「応答メッセージ」をオンにします。

応答メッセージの作成(PC版)

STEP
「ホーム」>「応答メッセージ」を選び、「作成」をクリックします。
STEP
タイトルを入力します。

友だちには表示されません。

STEP
応答タイプを「一律応答」か「キーワード応答」から選びます。

キーワード応答の場合、キーワードを入力し「追加」または「Enter」で登録します。

STEP
必要に応じて配信スケジュールを設定します。
STEP
メッセージ内容を入力します。

テキストは最大500文字です。 画像や動画、スタンプも使えます。

STEP
設定が完了したら、「変更を保存」または「保存」をクリックし完了です。

応答メッセージの作成(スマホアプリ版)

STEP
ホーム画面から「応答メッセージ」>「作成」をタップします。
STEP
タイトルや応答タイプを入力し、「次へ」>「+追加」をタップします。
STEP
設定したい項目を選択し、テキストを入力します。

「利用開始」をタップして完了です。

自動応答メッセージが反応しない時の対処法

メッセージが送られない時は、以下の点を確認しましょう。

スケジュールの設定が期間外ではありませんか?

オフにするか、期間を調整してください。

キーワードが完全一致していますか?

キーワード応答は完全一致が必須です。
「?」や「。」などの記号も確認しましょう。

応答タイプの設定は適切ですか?

「キーワード応答」と「一律応答」が適切に選択されているかチェックしましょう。

応答メッセージのステータスはオンですか?

「設定」>「応答設定」から「応答メッセージ」がオンになっているか確認してください。
個別のメッセージも「利用停止」になっていませんか?

応答時間内の応答設定は「手動チャット」のみですか?

応答時間内は、設定が「手動チャット」の場合、自動応答メッセージは送信されません
自動応答メッセージを送信するには「手動チャット+応答メッセージ」に変更するか、応答時間の設定を調整しましょう。

活用事例

自動応答メッセージの効果的な活用例です。

お得な情報を提供し、リピーターを獲得します。

「クーポン」などをキーワードに設定しておけば、ユーザーが「クーポン」と送信した際に、自動で割引クーポンを返信できます。
これにより、リピーター獲得につながるでしょう。

リッチメニューと組み合わせて対応を自動化します。

リッチメニューに「テキスト」を設定し、ユーザーがタップするとそのキーワード に自動で応答させることが可能です。

まとめ:LINE公式アカウントの効率運用

あいさつメッセージと自動応答メッセージは、LINE公式アカウント運用に欠かせない機能です。
うまく活用することで、顧客対応の効率化だけでなく、人件費の削減や顧客満足度の向上も期待できます。

ぜひこの記事を参考に、LINE公式アカウントをさらに効果的に活用していきましょう。

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総合評価
( 5 )
メリット
  • 操作が圧倒的にわかりやすい
  • リッチメニューの出し分けや反応分析がしやすい
  • 外部ツール連携がしやすい
  • 運用コストが比較的抑えやすい
デメリット
  • サービス内での決済連携はやや弱い

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